東京家族 豪華版（2枚組・横尾忠則ポスターアート使用特製アウターケース付）【初回限定生産】 [ 橋爪功 ]のレビューは！？

50代 男性さん
或る日母が言った。「見たい映画があるので連れて行って」 そんなきっかけで映画館で見たのが「東京家族」。 母はこの話のベースとなった「東京物語」を過去に見たことがあり、 この作品は見ておきたいとのこと。こんな事は初めてだった。 私は全く予備知識なく、なんのこっちゃわからず上映を迎えた。 私もすぐ・・・この作品に魅了された。 既に地上波でも放送されたので見た方も多いと思うが、 家族の日常と、非日常とが切り取られている秀作だ。 役者陣も豪華な顔ぶれだが、それに頼らぬ作品のアイデアに溢れている。 私が感心したのが、 橋爪功、吉行和子の子供が三人、長男・長女・次男 の構成であること。 ※長男（西村雅彦）・長女（中嶋朋子）・次男（妻夫木聡） どうしても子供に感情移入して物語を追ってしまうのだが、 男・女・男 という兄弟構成にしていることにより、 兄目線、弟目線、姉目線、妹目線 で物語を追えるということだ。 ※中嶋朋子が真ん中にいるために、姉でもあり、妹でもある。 故に、観客は誰でもすんなりこの物語に没入してしまうという工夫に感心した。 母親が息子を心配しながら亡くなる、というストーリーを、 母と一緒に息子が映画館で見るという、出来過ぎの体験に、 涙なくしては見られない映画となった。 母も感動したようで、数日後、 「もう一度見たい！」と言いだし、 再度二人で見たのだった。 映画館で買ってあげたパンフレット（プログラム？）を、 毎日母は大事そうに眺めている。 そんな母にこのＤＶＤをプレゼント。 母は何度も見てくれている。買って良かった・・・。 ※自分用にも１つ買いました。